親権は、親が子供と暮らせる権利ではなく、親が子供の利益を守るための権利です。
■親権とは
日本では、誰しも自分の利益を守るための権利を持っています。
しかし、未熟な子供は利益を守ることができません。
そこで、親が未成年の子供の利益を守るために行使できる権利が親権です。
子供の権利を守ることが親権の考えの基礎となっています。
親権は、濫用することも放棄することもできないのです。
■親権者
親権は、結婚している間は両方の親が持つことになっています。
しかし、離婚すると、一人の子供に一人ずつしか親権を持つことができません。
親権者は父親と母親のどちらでも構いません。
■財産管理権と身上監護権
①財産管理権
財産管理権は、親が子供の財産を守るために行使する権利のことです。
包括的な財産の管理をはじめ、身分行為の代理権が含まれます。
②身上監護権
身上監護権は、親が子供の権利を守るために行使できる権利のことです。
懲戒権をはじめ、居所指定権や職業許可権が含まれます。
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